九星気学 エポックメイキングな第九運が到来する2024年
第八運が終り第九運の20年間が始まる年
気学では、東洋思想の根幹である三つの「観方(みかた)」を土台にしています。
- 陰陽観(いんようかん)…陰と陽の要素を土台にした見方
- 五行観(ごぎょうかん)…五つの要素(木・火・土・金・水)を土台にした見方
- 三才観(さんさいかん)…三つの要素(天・地・人)を土台にした見方で、天の十干と地の十二支で「干支」そして、人は「九星」で、2024年は「甲辰 三碧木星」です。
この三つの内の「三才観」は暦にも用いられております。
干支の「甲子」と九星の「一白水星」から始まり、ラストの年は「癸亥 二黒土星」で終ります。
その期間は180年間で、それを1周期としています。
その180年間を干支の60年間で区切り、始めの60年間を「上元」といい、次の60年間を「中元」、そして最後の60年間を「下元」、つまり「上元・中元・下元」の三つで暦上の三才観です。
さらに、上元の60年間を20年間で区切り「第一運の20年間」、次に「第二運の20年間」、そして上元の最後は「第三運の20年間」で区切られます。
同じように中元は「第四運の20年間」「第五運の20年間」「第六運の20年間」で区切られ、そして下元も同じく「第七運の20年間」「第八運の20年間」「第九運の20年間」で区切られてます。
それを表にしたのが下記の表です。
前置きが長くなりました…
目次
新時代の到来「第九運」スタートの年
2024年の2月(立春)から「第九運の20年間」に入るので時代の大枠が大きく変わります。
様々な分野で起こるエポックメイキングを通して、それまでの常識や価値観を覆すような出来事を体験することになるでしょう。
インパクトの強いイベントではありますが、新たな時代へ向かうための「プロセス」であります。
これまでの第八運の主な出来事
まずは、これまでの第八運を振り返ります。
2004年(立春)~2024年2月(節分)の第八運は、八白土星(☶)が担う主な事象は「止る、変化」。
象徴する自然象意は「山」で、人間界に置き換えると「組織や権力、ヒエラルキー」です。
第八運で出現した「止る」の事象で、もっとも強いインパクトを受けた出来事は「外出自粛」で、世界的には「ロックダウン」。
そして、それによって経済が一時的にストップしました。
「組織」に関することは、芸能界や大企業の不祥事、さらには政治の裏金問題で信用の「山」と共に組織そのものが崩れるような事象が生じています。
「ネガティブな出来事と闇」を見ることになるので、あまり気分の良い体験ではありませんが…
しかし、これまで幻想や嘘で胡麻化されていたことが明らかになり、「真実」を知り得たのですから決して悪い出来事ではありません。
これから始まる第九運
第九運は、九紫火星の「離☲」が担う正象の「火」による事象が社会的に発現します。
「火」から生じる明るさは「物事の露呈」を促すので、これからも様々な方面や分野で物事が明らかになるでしょう。
また、基本的な性質を表す「卦徳は明智」ですので、その事象からはテクノロジーやAI技術のさらなる向上でシンギュラリティを起こり得る事象でしょう。
人物においては、九紫象意を担う「アーティスト、学者、美女、中女」に光が当たります。
その反面、強い光が当たることで「陰」も色濃く現れるでしょう。
つまり、九紫火星のエネルギーが旺盛になる反面、その事象が行き過ぎる状態も生じます。
組織においては、これまでの中央集権型組織から自律分散型組織に移行するで、ひとり一人の自立がマストになるでしょう。
目的を果たすための「離合集散」が起こるので、これまでの「利権」にしがみつく依存的な生き方は淘汰されるかもしれません。
新たな180年周期へ向かう為の使命を果たす「第九運」
第九運は「下元の60年間」に属する「最後の20年間」です。
次に迎える「新たな180年周期が始まる第一運」に繋げるための「離の作用」が活発に推し進められます。
つまり、人類の成長を妨げる原因となり得る「因習」や「悪魔的な闇」は火による浄化が施されるでしょう。
この事象は、社会的事象だけでなく「個人の意識」にも生じ、そのタイミングにおいては個人によって様々です。
また、一時的なストレスを体験するかもしれません。
しかし、執着を手離すと身も心も軽くなり、開運へ向かう足取りも軽やかになるはずです。
温故知新で時代の流れを読み解く!
過去の事象は180年前の出来事ですから、時代背景があまりにも違い過ぎて具体的なヒントにはならないかもしれませんが…
しかし、普遍的に捉えると腑に落とすことができると思います。
下記の表中のグレー部分は、前回の第八運1824年(立春)から新たな180年周期に入った第一運に起こった主な出来事を表の右に記載しています。
ご覧の通り、下元の第八運から第九運は時代が大きく変わる過渡期でした。
そして、第一運に入って約三年が過ぎたあたりで江戸幕府の終焉を迎えました。
第八運を見比べても、過去は「大飢饉」で現代は「疫病」の違いだけで「変化と停滞」が生じています。
また、1839年に起こったアヘン戦争の脅威もあって、これまで行っていた「鎖国」のあり方を考え直さなければならない世界情勢が漂い始めました。
そして、過去の第九運で発現した大きな出来事は「黒船来航」です。
この事象を現代的に読み解くと、「AIやデジタル」のシンギュラリティが起こり、それを扱う人々が個々で輝く時代へ向かうことでしょう。
今は、180年前と違って情報や経済が世界と繋がっているので、人の意識だけに止まらず、あらゆるシステム構造も激しく変化すると思われます。
第九運の「九」は九紫象意を示し、そして担当する方位は「南」英語では「south」です。
このタイミングで頭角を現し始めてた「グローバルサウス」の存在に「第九運の流れ」を感じます。
加盟国の人口は先進国より多く、名目GDPの合計においてはアメリカや中国を上回ると予測されています。