九星気学 支え合う十二支 支合
自分の資質を活かす「運氣と吉方の合わせ技」で積極的開運を紹介します。
九星気学の根幹である東洋思想の宇宙論に「三才観(さんさいかん)」があります。
三才観とは「天・地・人」の三つを土台にして物事を観ることです。
- 天は十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)
- 地は十二支(「地支」ともいう)
- 人は九星
「地」を担当する十二支(地支)は「時間や方角」を表し、五行の資質を用いて現実的な事象を促します。
そして、十二支の組合せで位相が生じます。
その位相関係の一つ「支合(しごう)」について解説します。
目次
支合とは
十二支の陰と陽が互いに支え合いながら結びつく組み合わせで、二つの十二支で構成されます。
十干は人間の精神性を担うのですが、十二支は地上で生じる「現実面」に事象が生じます。
「支合」の十二支は、融合・結合・合致などの「合の作用」が生じる関係です。
その作用は、環境や仕事、人間関係、運気に「現実的な融合」を促します。
基本的にはポジティブな事象で「吉」として捉えられていますが、どのような事柄や人物と「融合するのか?」が重要です。
好ましくない融合はネガティブな事象を引き起こす場合もあります。
うっかり起こしてしまった「でき心」と融合すると常態化する可能性があります。
例えば、社会的に良くないとされる人間関係は「腐れ縁」が生じたり、不正ならば隠蔽で誤魔化す癖がついたり…
いずれしても「成功や完成を遠ざける行為」の継続です。
吉象意とされる「支合」であっても、自動的に都合の良いことだけが生じるわけではありません。
支合を活かす源は「感情や欲に流されない自分」が必要になります。
とは言え、吉方位で用いる場合は「祐気=良い気」と合するので、支合を用いることで開運効果を高めることは可能です。
支合を地球上で生じる現象を可視化すると上記の図のようになります。
各十二支には担当する方位があり「子は北、午は南」です。
南北をつなぐ線が「子午線」で、地球の地軸は約23度傾いています。
従って、子と丑、寅と亥、卯と戌、辰と酉、巳と申、午と未のペアは同じ緯度付近をグルグル回る関係なので、同じ感覚を共有しながら繋がる関係です。
つまり、支合は違和感なく結びつき、強固な持続力を促す力を互いに提供する十二支の組み合わせです。
支合から得る普遍的象意
下記の図は、十二支を四季と四方位に分けた図です。
- 四勢…四季の始まりを担う月の十二支で「立春・立夏・立秋・立冬」で四季が始まる。
- 四正…四季が旺盛に極まる月の十二支で中節の「春分・夏至・秋分・冬至」が四季が極まる日。
- 四庫…四季の変わり目の月で、中節の三日前に土用が始まる。
「子と丑」の支合
冬が最も旺盛になる子(四正)と冬が終り春へ向かう季節の変わり目を担う丑(四庫)の支合です。
物事の結果を重視した取り組み方を実現し、それを継続し続ける作用を促します。
「亥と寅」の支合
季節の始まりを担う十二支(四勢)の支合で、亥は冬の始まりで寅は春の始まりです。
互いに「始り」を担う十二支なので、物事を始める行動力が促されます。
「卯と戌」の支合
春が最も旺盛になる卯(四正)と秋の収穫を収める戌(四庫)の支合です。
新たなスタートと完成が融合した状態を継続しながら取り組む姿勢が促されます。
「辰と酉」の支合
春から夏へ季節が移り変わる辰(四庫)と秋が極まる立秋を担う酉(四正)の支合です。
現実と向き合い、経験を積むことも「成果」として捉えて、物事に取り組み、持続力も促されます。
「午と未」の支合
夏が極まる夏至を担う午(四正)と夏の終わりから秋へ移り変わる未(四庫)の支合です。
熱い情熱と目的願望が色褪せることなく、実現可能な夢に取り組み続ける継続力が促されます。
「申と巳」の支合
夏の始まりを担う巳と秋の始まりを担う申は互いに四勢の十二支で形成される支合です。
したがって、物事を始める勢いが強く、段取りしながら走り始める「推進力の継続」が促されます。
何事も「終わり良ければ総て良し」と、捉えて取り組む傾向が生じるでしょう。
方位取りに用いる方法
吉星が巡る方位の十二支と生年月日で得る十二支で「支合」が成立すれば、その方位を積極的に用いることで開運効果が高まります。
その方法の一例を紹介します。
1997年4月生まれの方が2025年に吉方を用いる場合
本命星は三碧木星で生まれ年は「丁丑」、生まれ月は4月なので「甲辰」、月命星は三碧木星です。
東(卯)に吉星の九紫火星が巡り、西(酉)に吉星の四緑木星が巡り、互いに最大吉方として用いることが出来ます。
生まれ月の4月の「辰」と吉方位の西の「酉」は支合ですので「辰と酉」の支合象意を得る吉方位となります。
さらに! 2025年は「巳」から大歳の氣を得る丑年生まれの方でもあります。
なので、西の「酉」を吉方として用いることで、同時に三合金局の発展と拡大の作用も期待できます。
運氣と吉方の合わせ技で積極的に開運を促す方法です。